財布探訪

気が付くと、もう５年ほど使っている
Reiko Aoki New Yorkが良い加減になってきたので、
お財布が欲しい！と思ったわけです。

まずはBerlutiに、リフレッシュがてら。
…やっぱりあそこには、男物しか置いていません。
でも、よく言われていますが「絵画のように」革が、色が、綺麗。
２週間ほどで、好きな色を乗せてくれるので
可愛い色にすれば女でも持てないことはないのですが…
かなり惹かれましたが、保留。
お店の人も豊富な商品知識を持っていて、話していて楽しかった。

買いそうになったけれども…
「餅は餅屋。女物のお店で買おう」

そう思い、BALLYへ。
鮮やかな緑色のものに心惹かれましたが、
友人が以前ベルルッティで素敵な緑色をしたキーケースを買っていたので
どうも均一な色だと若干、ペラッとしたイメージになってしまいます。
せっかくお金をかけるんだから、納得のいくものを買いたい。

更にFENDIへ。
今年はかなり光沢のある革が一押しだったようで、
私の好みでは無いので早々に退散。

最後の砦、PRADA。
種類もいっぱいあって、あ・ここで決まるかな
そう思いました。
しかし、店員さんの接客が残念。
自社の製品についてもよく分かっておらず、おそらく自社のシステムについても同じ。
質問をする度に奥に入って調べてくれるのですが
その間、私は何をしているのが正解なんでしょうか？
PRADAの鞄や靴ではなく、財布が欲しくて来た。
気に入った型について、調べて頂いている。
まあ勉強熱心なのは良いと仮定します。
私は大体買い物は即決なのですが、大きい買い物はきちんと考えます。
私が、働いて稼いだお金だから。

二種類まで絞り込んだ時点で、これまでにプラダの財布は使ったことが無いから
店員さんに相談します。

私「明るい色だと飽きると思いますか？」
店「いえ、夏なのでかなり明るい色は出ていますね」
…あれ、話が噛み合わない。
飽きる＝ある程度長期の使用を想定している　のに
夏なので＝ワンシーズンもの　だと言われても結論が見えない。

私「明るい色だと、汚れは目立ちますか？」
店「長く使っているうちに角が擦れてしまうことはあります」
…さっき、ワンシーズンの話をしていたのに
明るい色は、長く使うことを想定していないのかしら。気に入りかけていたのに。

私「迷いますね。あとは完全に好みですよね…どちらが私に似合いますか？」
店「そこは好みなので」
…それは私が今言ったよ、客観的な意見が欲しいのに。

どちらも似合わない、プラダなんてまだ早い、って言うメッセージですかね。
好きになれそうな財布だったけれど、どうしてもこのお店では買いたくなくて
出てきてしまいました。
悲しい。

相手のニーズを素早く汲み取り、対応する。
そのことの大切さを、図らずも痛感した土曜の午後でした。
痒いところに手の届く、コンサルティング営業をする社会人になりたい。

Berlutiのサイトは、ちょっと重たいけれど、とっても素敵。
http://www.berluti.com/